きっかけはBoris ChernyのXスレッド
AnthropicのエンジニアであるBoris Chernyが、Xで「Claude Codeの隠れ機能・使いこなしテク15選」っていうスレッドを投稿したのよ。これがかなり濃い内容で、Claude Codeをターミナルで対話するだけのツールだと思ってる人には目からウロコの話ばっかり。
ということで、1個ずつ噛み砕いて解説していくわ。Claude Codeは知ってる前提でいくから、基本的な使い方は省略するわよ。
1. モバイルアプリでClaude Code
ClaudeのiOS/Androidアプリには「Code」タブがある。ここからClaude Codeが使えるの。
ノートPCを開かなくても、移動中にコードの修正指示が出せる。ちょっとしたバグ修正とか、レビューコメントへの対応くらいならスマホで十分よ。
アプリの左側メニューに「Code」タブがあるから、そこからアクセスするだけ。
2. セッションの移動 — teleport / remote-control
スマホで始めた作業をPCに引き継いだり、その逆ができる。これがかなり便利。
claude --teleportまたは/teleport:クラウド上のセッションをローカルのターミナルに持ってくる/remote-control:ローカルで動いてるセッションを、スマホやブラウザから遠隔操作する
外出先でスマホから「ここ直して」って指示を出して、帰宅したらPCのターミナルに引き継いで細かい調整をする…というワークフローが成立するわけ。Boris本人は「Enable Remote Control」をデフォルトで有効にしてるらしい。
3. /loop と /schedule で自動実行
/loop 5m /babysit
これで5分間隔でClaude Codeにタスクを繰り返させられる。最大1週間。/schedule を使えばcron的なスケジュール実行もできる。
Boris自身の使い方が面白い:
/loop 5m /babysit:コードレビューへの対応、自動リベース、CIの監視を5分おきに回す- ほかにもローカルで複数のループを常時走らせてるとのこと
CI/CDやcronジョブの代わりにClaude Codeを常駐ワーカーとして使うっていう発想。自動化を極めたい人には刺さる機能ね。
4. Hooksでエージェントのライフサイクルに介入する
Claude Codeの特定のタイミングで、自作のスクリプトを差し込める仕組み。
SessionStart:Claude起動時にコンテキストを動的に読み込むPreToolUse:Claudeがbashコマンドなどのツールを実行する前にログを取る- 権限プロンプトをWhatsAppやSlackに転送して、外出先から承認する
つまり「Claudeが何かする前後に自動で処理を挟める」ってこと。例えばSessionStartフックで、その日のタスク一覧を自動で読み込ませたり、PreToolUseで危険なコマンドをフィルタリングしたりできる。上級者向けだけど、自動化を本気でやるなら避けて通れない機能よ。
5. Cowork Dispatch — Desktopアプリのリモコン
Claude Desktopアプリを外出先からリモート操作する機能。
Slack返信、メール処理、ファイル操作、ブラウザ操作…Desktopアプリで使えるMCPツール全部がリモートから叩ける。Boris曰く「コーディングしてない時間はだいたいDispatch使ってる」とのこと。
コーディング以外のナレッジワーク全般をClaude経由で回すっていう使い方ね。
6. Chrome拡張でフロントエンド作業 ★
このスレッドで一番重要なポイントはここだと思う。
Claude Code用のChrome拡張を使えば、Claudeにブラウザの表示内容を確認させながらフロントエンド開発ができる。
Borisが強調してるのは「Claudeに自分の出力を検証する手段を与えること」。これがClaude Code活用の最重要原則だと言ってる。
考えてみれば当然の話で、人間のエンジニアだって画面を見ずにUIを組むのは無理よね? Claudeも同じ。コードを書く→ブラウザで確認する→おかしければ修正する、このフィードバックループを回せるかどうかで出力の品質が劇的に変わる。
Chrome拡張を入れることで、Claude Codeは:
- コードを変更する
- ブラウザでレンダリング結果を確認する
- 期待と違えば自分で修正する
このサイクルを自律的に回せるようになる。ターミナルだけで作業してると「コード上は正しいはず」で終わってたのが、実際の見た目を確認して直すようになるわけ。
7. Desktopアプリでサーバー自動起動 & テスト ★
6と同じ思想の延長線上にある機能。
Claude Desktopアプリには、ウェブサーバーの起動→ブラウザで自動テストまでをClaude自身にやらせる仕組みがある。つまりバックエンドの動作確認まで含めたフィードバックループが回せる。
ここで面白いのは、ターミナル中毒の人にとってもDesktopアプリを使う理由になるってこと。 普段CLIで十分だと思ってても、「ビジュアルフィードバック」だけはCLI単体だと限界がある。Chrome拡張でCLIからもある程度カバーできるけど、サーバー起動→ブラウザ確認→修正の一気通貫フローはDesktopアプリならでは。
6と7をまとめると、ポイントは**「AIに自分の仕事を検証させる」**というアーキテクチャの話。これはClaude Codeに限らず、AIエージェント開発全般に通じる原則だと思うわ。
8. セッション分岐(fork)
「今の方針で進めるけど、別案も並行で試したい」って場面あるでしょ。そういう時に使う。
- セッション内から:
/branch - CLIから:
claude --resume <session-id> --fork-session
gitのブランチみたいなもので、会話のコンテキストをまるごと複製して分岐させる。元のセッションは影響を受けないから、リスクなく別アプローチを試せるわ。
9. /btw でサイドクエリ
Claudeがガッツリ作業してる最中に、/btw で横から別の質問を差し込める。メインの作業は中断されない。
「このAPIの仕様どうだっけ?」「あのライブラリのバージョンいくつ?」みたいなちょっとした確認を、タスクを止めずに聞ける。地味だけど、作業効率が段違いになる機能よ。
10. Git Worktreesで並列作業
claude -w
これで新しいgit worktreeにClaude Codeのセッションが立ち上がる。同じリポジトリで複数のClaude Codeを同時に走らせる方法ね。
git worktreeは、同じリポジトリの異なるブランチを別々のディレクトリとして同時にチェックアウトする仕組み。各worktreeは独立してるからコンフリクトしない。
Boris曰く「常時数十のClaude Codeを同時に走らせてる」らしい。機能開発、バグ修正、リファクタリング…全部並列でやらせるってわけ。
11. /batch で大規模ファンアウト
/batch
対話形式で要件をヒアリングした後、Claude自身が作業を分割して、必要なだけworktreeエージェントを並列生成する。数十、数百、場合によっては数千のエージェントを同時に走らせて一気に片付ける。
ユースケースとしては:
- 大規模コードマイグレーション(API変更に伴う呼び出し元の一括修正とか)
- 並列化可能な繰り返しタスク
1ファイルずつ手で直すような作業を、Claudeが自動でファンアウトしてくれるわけ。
12. —bare でSDK起動を高速化
claude -p --bare "タスクの指示"
Claude Codeをプログラムから呼ぶ時(claude -p やTypeScript/Python SDK経由)、デフォルトだとCLAUDE.md、設定ファイル、MCPサーバーを探索する。--bare をつけるとこれを全部スキップして、起動が最大10倍速くなる。
非対話のスクリプト用途で、何を読み込むか自分で明示的に指定する場合はこっちを使うべきね。
13. —add-dir で複数リポジトリ参照
claude --add-dir /path/to/other-repo
Claude Codeを1つのリポジトリで起動しつつ、別のリポジトリも参照させられる。セッション内からは /add-dir でも追加可能。
追加したディレクトリへのファイル操作権限も通るから、モノレポじゃないプロジェクトでも横断的な作業ができる。フロントエンドとバックエンドでリポジトリが分かれてる構成とかで重宝するはずよ。
14. —agent でカスタムエージェント
claude --agent=my-reviewer
.claude/agents/ にエージェント定義(カスタムシステムプロンプト+ツール設定)を置いて、名前で起動する。
用途に特化したClaude Codeを量産できるわけ。例えば:
- コードレビュー専用エージェント
- ドキュメント生成専用エージェント
- テスト作成専用エージェント
それぞれに最適なプロンプトとツールセットを持たせれば、汎用のClaude Codeより精度の高い出力が得られる。
15. /voice で音声入力
/voice
CLIで実行してスペースバー長押しで音声入力。Desktopアプリならボイスボタン、iOSならOS標準の音声入力を使う。
Boris本人はタイピングより音声でコーディングしてるらしい。手が疲れないし、思考をそのまま伝えられるメリットはある。特にタスクの説明や方針の指示は、タイプするより喋った方が速いケースが多いわよね。
まとめ — Claude Codeは「対話ツール」じゃなくて「開発基盤」
15個並べてみると、Claude Codeが単なるAIチャットじゃなくて開発インフラそのものになりつつあるのがわかると思う。
特に重要だと感じたポイントを3つ挙げると:
- フィードバックループを与える(6, 7):Claudeに自分の出力を検証させることで品質が劇的に上がる。これはAIエージェント活用の最重要原則
- 並列化する(10, 11):worktreesと/batchで、1つのリポジトリに対して数十〜数千のClaudeを同時投入できる
- 自動化する(3, 4):/loopとhooksで、Claudeを常駐ワーカーとして回し続ける
Claude Codeをただの対話ツールとして使ってるなら、この15個のうち1つでも試してみる価値はあるわよ。